この冬 初めてスタッドレスタイヤを購入する方でも失敗しないポイントを解説しています。
費用がかさむのを防ぐために気をつけるべき3つの注意点とは?
冬になるとテレビCMやオートバックスでもよく見かけるスタッドレスタイヤ。
しかし いざ選ぼうと思っても、メーカーや種類がたくさんありすぎて悩んだ経験はありませんか?
この記事では、スタッドレスタイヤが持つ性能と運転環境に合わせた選び方を紹介します!
スタッドレスタイヤの選び方
スタッドレスタイヤ選びをするときに注目したいのは次の6点です。
- 氷上性能
- 雪上性能
- ゴムの種類
- ドライ性能&ウェット性能
- 寿命・耐摩耗性
- タイヤサイズ
詳しく説明していくよ!
1. 氷上性能
氷上性能とは、アイスバーンのように凍った地面の上を走る時の性能を表しています。
特に雪が多い地域でスタッドレスタイヤを選ぶ場合に重要な項目です。
氷上性能が高いスタッドレスタイヤはゴムが柔らかく、溝や切れ込みが深く刻まれている点が特徴です。
ゴムの柔らかさと溝の深さが両立していれば、凍った地面との接触面積が大きくなるため滑りにくく、安定した走行ができます。
2. 雪上性能
雪上性能とは、雪が積もった道やシャーベット状に凍った雪道を走る時の性能を表しています。
氷上性能と同様に、雪上性能は雪が多い地域でスタッドレスタイヤを選ぶ時に重要な項目です。
スタッドレスタイヤは溝が深く、雪をかんで地面とタイヤが密着するように設計されています。
雪上性能を比較するときも、タイヤの柔らかさと溝の深さに注目してください。
3. ゴムの種類
スタッドレスタイヤは、タイヤと凍った地面の間にある“水”を取り除き、地面に密着することで滑りにくく止まりやすくなっています。
そのためタイヤのゴムの吸水度合いで“滑りにくさ”が異なるのです。
スタッドレスタイヤの種類は、
- 吸水タイプ
- 撥水タイプ
この2つのタイプに分けられます。
より高いグリップ感を求めるなら排水力の高い吸水タイプ、コスパで選ぶなら耐摩耗性が高い撥水タイプを選びましょう!
4. ドライ性能&ウェット性能
ドライ性能は乾いた地面での走行性能、ウェット性能は雨や雪解け道での走行性能を表しています。
スタッドレスタイヤはサマータイヤ(通常のタイヤ)と比較すると、乾いた道や濡れた道を進む時の性能は落ちてしまいます。
雪が少ない地域でスタッドレスタイヤを使う時は、ドライ性能とウェット性能の高さを重視して選びましょう。
5. 寿命・ 耐摩耗性
一般的なスタッドレスタイヤの寿命は、3~4年程度と言われています。
スタッドレスタイヤは走行していない時でも日光や水・油といった要因で劣化が進んでいくため、冬以外の季節はサマータイヤに履き替えて保管してください。
溝が浅くなると氷上・雪上性能が低下するため、購入してから年月が経過しているスタッドレスタイヤは、必ず溝の状態を確認しましょう。
6. タイヤサイズ
スタッドレスタイヤを購入する時は、使っている車のメーカーに対応したサイズを選んでください。
スタッドレスタイヤはサマータイヤよりも値段が高いため、費用を安くしたい場合はタイヤのサイズを1つ落とすインチダウンという方法もあります。
ただし、車の性能やモデルによってはインチダウンが出来ない場合もありますので、車を購入した店舗で相談してからスタッドレスタイヤの種類を決めましょう。
スタッドレスタイヤを選ぶ時の注意点
注意点は次の3つです。
- サマータイヤの保管場所を確保しておく
- オートバックス等へのタイヤ持ち込みは工賃がかかる
- ホイールセットがおすすめ
これらの注意点を知らずに「余計に手間や高くお金がかかった…」ということにならないようにしましょう!
1. サマータイヤの保管場所を確保しておく
初めてのスタッドレスタイヤ交換で見落としがちなのがサマータイヤの保管場所。
自宅に車庫や倉庫等があれば問題ありませんが、特に賃貸アパート等に暮らしている人は保管場所の確保が大変です。
サマータイヤの交換目安(距離)は約32,000km(※)だから、毎年交換できる人は少ないんじゃないかな…
(※)車両や道路状況等により異なります。
ディーラーやオートバックス、イエローハットなどでタイヤ保管サービスを利用するのもアリ。
ただし、預かってくれる店舗が限られているのと、保管料が1~2万円程度かかります。
自宅アパートのベランダに保管する場合は、念のため大家さんや管理会社に許可を取っておきましょう。
(避難経路確保のため、保管できない場合があります)
雨風によるタイヤの劣化を防ぐために、タイヤカバーも忘れずに!
2. オートバックス等へのタイヤ持ち込みは工賃が割増になる
オートバックスやイエローハットなど、スタッドレスタイヤを販売しているお店へのタイヤ持ち込みは、工賃が割増になる場合がありますので注意してください。
ネットで購入したタイヤを持ち込みで交換してもらうのであれば、近所の車屋さんにお願いするのがおすすめです。
どうしてもオートバックス等で取り付けてもらいたい場合は、スタッドレスタイヤは店舗で直接購入した方が費用を抑えられます。
3. ホイールセットがおすすめ
スタッドレスタイヤを買うなら、ホイールセットがおすすめです。
タイヤ交換の際にホイールを着脱するとタイヤが傷つき性能・寿命が落ちてしまう可能性があります。
少々高額にはなりますが、事故防止やタイヤの寿命を考えるとホイールセットがおすすめです。
おすすめスタッドレスタイヤ5選
おすすめのスタッドレスタイヤをランキング形式で紹介します。
雪上や氷上での滑りにくさはもちろん、乗用車から軽自動車・SUVといった車種にも対応するスタッドレスタイヤを中心に紹介します。
※価格は2019年12月時点、最小サイズ・ホイールセットのAmazon最安値の価格です。
ブリヂストン ブリザック
価格 | 4本 40,300円~ |
---|---|
氷上性能 | ◎ |
雪上性能 | ◎ |
ゴムの種類 | 吸水タイプ |
ドライ・ウェット性能 | 〇 |
寿命・耐摩耗性 | 摩耗しにくいロングライフ性能 |
タイヤサイズ | 12~20インチ |
タイヤの3溝が左右非対称に刻まれた「非対称パタン」によって、雪や氷の上でもスムーズな停止と走行が可能。
ブリヂストン最新モデルのVRX2では、従来の製品よりも細かなマイクロテクスチャーをタイヤの表面に施しているため、特に氷上性能が高められています。
タイヤのゴムは水を取り込みやすい親水性のアクティブ発泡ゴムを採用し、タイヤが滑る原因となる路上の水を取り込むことで道路との密着性が保たれる構造です。
ミシュラン X-ICE 3+
価格 | 1本 25,499円~ |
---|---|
氷上性能 | 〇 |
雪上性能 | ◎ |
ゴムの種類 | 吸水タイプ |
ドライ・ウェット性能 | ◎ |
寿命・耐摩耗性 | - |
タイヤサイズ | 15~19インチ |
新技術「表面再生ゴム」を導入し、雪上性能を大幅に向上させたスタッドレスタイヤです。
路上水膜をゴムに施した気泡が吸収し、排出する仕組みを備えており、雪深い地域でもスムーズに走行可能。
X-ICE3+には摩耗した状態でも気泡を保てるように特殊素材のMチップが内蔵されおり、従来モデルよりも耐久性能が向上しています。
ヨコハマタイヤ アイスガード6
価格 | 4本 55,305円~ |
---|---|
氷上性能 | 〇 |
雪上性能 | ◎ |
ゴムの種類 | 吸水タイプ |
ドライ・ウェット性能 | ◎ |
寿命・耐摩耗性 | 約4年性能キープ |
タイヤサイズ | 13~20インチ |
タイヤの素材にシリカ高反応ホワイトポリマーを採用し、吸水性能を大幅に向上させたモデルです。
タイヤにはマイクロ吸水バルーンを内蔵しており、雪をしっかりと噛んで走行させることが可能。
摩耗に強く、約4年間性能をキープできる保証つきです。
燃費を低く抑える低発熱ベースゴムを備えており、長く使い続けられるスタッドレスタイヤと言えます。
ミシュラン X-ICE XI3
価格 | 1本 6,116円~ |
---|---|
氷上性能 | 〇 |
雪上性能 | 〇 |
ゴムの種類 | 撥水タイプ |
ドライ・ウェット性能 | ◎ |
寿命・耐摩耗性 | - |
タイヤサイズ | 13~20インチ |
縦と横に交差するクロスZサイプ、中央からV字型に広がるVシェイプデザインで構成された溝を採用し、雪上と氷上の両方に対して高い性能を発揮します。
低温でもゴムが柔らかさを保てるようにシリカを配合したタイヤで、耐久性能も向上。
50%摩耗した状態でも性能が低下しにくく、1つのタイヤを長く使い続けられる点が大きなメリットです。
XICEXI3はXICE3+よりも前に発売されたモデルですが、十分な性能を備えています。
ダンロップ ウィンターマックス
価格 | 1本 8,208円~ |
---|---|
氷上性能 | 〇 |
雪上性能 | 〇 |
ゴムの性質 | 撥水タイプ |
ドライ・ウェット性能 | 〇 |
寿命・耐摩耗性 | ロングライフ(4年間使える保証) |
タイヤサイズ | 12~20インチ |
株式会社クラレとダンロップで共同開発した液状ファルネンセゴムを採用し、ゴムの柔らかさを保つオイルが抜けにくい構造です。
また、超密着ナノフィットゴムという特殊なゴムにより氷上でもしっかりとタイヤが密着し、凍結した道路でもブレーキを効かせられます。
ゴムは混ぜ物を使わず、摩擦が起きにくい設計で長持ち。
同一のタイヤを4年間使い続けられるロングライフ性能を備えています。
スタッドレスタイヤ5選の性能を比較
ブリヂストン ブリザック |
ミシュラン X-ICE 3+ |
ヨコハマタイヤ アイスガード6 |
ミシュラン X-ICE XI3 |
ダンロップ ウィンターマックス |
|
---|---|---|---|---|---|
価格 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
氷上性能 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
雪上性能 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
ゴムの種類 | 吸水タイプ | 撥水タイプ | 吸水タイプ | 撥水タイプ | 撥水タイプ |
ドライ・ウェット性能 | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 |
寿命・耐摩耗性 | 摩耗しにくいログライフ性能 | - | 約4年性能キープ | - | ロングライフ(4年間使える保証) |
タイヤサイズ | 12~20インチ | 15~19インチ | 13~20インチ | 13~20インチ | 12~20インチ |
詳しく見る | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
迷ったらコレ!「ブリヂストン ブリザック」
総合的に雪道での性能が高く、サイズ展開も豊富なので多くの車種に対応しています。
ブリヂストンによると、北海道・北東北主要5都市での装着率は18年連続No.1とのこと。
雪の多い地域では2台に1台がブリザックなので、『迷ったらブリザック』で間違いないでしょう。
まとめ:愛車に適したスタッドレスタイヤで冬を安全に乗り越えよう!
スタッドレスタイヤは、冬の安全運転には欠かせないものです。
スタッドレスタイヤを選ぶ時は普段車を走らせている環境を見直し、車両や運転環境にあった製品を選びましょう。