万が一書類が見つからない場合の対処方法についても書いています。
状況によって必要書類が異なる車売却。市役所で書類の取得が必要なパターンとは?
「車を売るのに書類を準備しなきゃいけない…何が必要なんだっけ?」
「車検証が見当たらない!どうしたらいいの?」
車を売却するとき、多くの方が不安になるのが手続きに必要な書類。
ただでさえ何が必要か分かりづらいのに、売却までに時間がなかったり、あると思っていた場所に書類が見当たらないと慌ててしまいます。
今回は、車売却の必要書類について詳しくご紹介します!
車売却に必要な10の書類
車売却に必要な書類は、
- 自動車の種類(普通自動車or軽自動車)
- 引っ越しの有無と回数
この2つの状況により異なります。
市役所は平日しか開いてないから都合つけないと…
軽自動車を売る場合は、基本的に市役所に行かなくてもOK!
具体的にどんな書類が必要なの?
普通自動車 | 軽自動車 | 再発行 | |
---|---|---|---|
自動車検査証 | ○ | ○ | 可能 陸運局or軽自動車検査協会 |
印鑑登録証明書 | ○ | × | 可能 市役所 |
自賠責保険証明書 | ○ | ○ | 可能 保険会社 |
自動車納税証明書 | ○ | ○ | 可能 自動車税事務所・軽自動車は市役所 |
リサイクル券 | ○ | ○ | 代用可能 サイトよりダウンロード・印刷 |
住民票の写し | △ ※引っ越した場合 |
× | 可能 市役所 |
実印 | ○ | × ※認印で売却可 |
可能 印鑑登録は市役所 |
口座情報 | ○ | ○ | 可能 銀行 |
委任状 | ○ | × ※申請依頼書が必要 |
可能 サイトよりダウンロード・印刷 |
譲渡証明書 | ○ | × | 可能 サイトよりダウンロード・印刷 |
万が一書類が見当たらなくても、どの書類も再発行が可能・車の売却はできますのでご安心ください!
それぞれの書類について、詳しくご説明します。
1. 自動車検査証
自動車検査証はいわゆる『車検証』と呼ばれるもので、車両を所有していることを証明する書類です。
運転免許証と同じように運転時には車検証がなければ運転してはいけないことになっていますので、一般的には車内に保管してあります。
もし見つからないときは…
車検証は、陸運局(軽自動車は検査協会)で再発行できます。
再発行には手間・時間がかかりますので、紛失していないかどうかだけでも早めに確認しておくことをおすすめします!
【自分で再発行手続きする場合】
窓口に申請すれば、即日再発行が可能です。(郵送不可)
『陸運局の開局時間』にさえ気をつければ、再発行手続きは難しくありません。
- 開局時間:平日8:45~11:45、13:00~16:00のみ(土日祝は休み)
- 発行までの目安:30分~1時間程度 ※陸運局の混み具合による
- 手数料:300円程度
【ディーラー・買取店に代行してもらう場合】
手数料かかりますが、忙しくて陸運局に行けない方の代わりに再発行してくれます。
再発行までの期間はディーラーの手続き処理具合によりますので、お急ぎの場合は ご自身で再発行されるのをおすすめします。
- 発行までの目安:約1~2週間程度
- 手数料:3000円~1万円程度
2. 印鑑登録証明書
印鑑登録証明書とは、売却時に使用される実印が「市区町村に登録されている印鑑かどうか」を証明する書類です。
普通自動車を売却する場合、発行から3ヶ月以内の印鑑登録証明書を用意しなくてはなりません。
印鑑登録証明書は、お住まいの市町村役場で即日申請・発行が可能です。(郵送不可)
軽自動車の場合は、この印鑑登録証明書は用意しなくても問題ありません。軽自動車は認印で売却できます。
もし見つからないときは…
【印鑑登録済みの場合】
お住まいの市町村役場で申請・発行してもらえます。
- 発行までの目安:30分~1時間程度 ※役所の混み具合による
- 手数料:300円程度
【印鑑登録をまだしていない場合】
まずはお住まいの市町村役場で印鑑登録をします。
その後、証明書を申請してください。(別途費用等がかかる場合があります)
- 発行までの目安:30分~1時間程度 ※役所の混み具合による
- 手数料:300円程度
【結婚して姓が変わった場合】
お住まいの市町村役場で印鑑の再登録が必要です。
その後、証明書を申請してください。(別途費用等がかかる場合があります)
- 発行までの目安:30分~1時間程度 ※役所の混み具合による
- 手数料:300円程度
3. 自賠責保険証明書
自動車を所有しているすべての人に加入を義務付けられている『自賠責保険』の証明書のことです。
この自賠責保険証明書も運転時に車内になければならないものですので、車内に保管してあることがほとんどだと思います。
車検証と一緒に保管されていることも多いので、ダッシュボードなどを確認してみてください。
自賠責保険の期限が切れている場合は、再発行が必要です。
特に車検切れの車の場合、自賠責保険の期限も切れている可能性が高いので注意してください。
もし見つからないときは…
【再発行したい場合】
保険会社に連絡すれば再発行してもらえます。
保険会社名を忘れてしまった場合は、ディーラーか任意保険の加入会社に問い合わせて確認しましょう。
- 手数料:無料の場合がほとんど
【期限が過ぎている場合】
自賠責保険への再加入が必要です。ディーラーか売却店舗に相談しましょう。
- 加入費用:1万5000円程度
4. 自動車納税証明書
毎年4月~5月にかけて支払う『自動車税』を納めたことを証明する書類です。(軽自動車の場合は『軽自動車税納税証明書』)
また紛失した場合も、再発行しなければ売却できないので気をつけましょう。
もし見つからないときは…
■普通自動車の場合
都道府県の自動車税事務所等で申請・再発行が可能です。
郵送で対応してくれる地域もありますので、自動車税事務所等に問い合わせてください。
- 発行までの目安:30分~1時間程度 ※郵送の場合は1週間程度
- 手数料:無料(郵送の場合は返信用封筒が必要)
■軽自動車の場合
お住まいの市町村役場で申請・再発行が可能です。
郵送で対応してくれる地域もありますので、市役所等に問い合わせしてください。
- 発行までの目安:30分~1時間程度 ※郵送の場合は1週間程度
- 手数料:無料(郵送の場合は返信用封筒が必要)
■納税していない場合
自動車税の納付が必要です。
自動車税が未納だと、買取業者から買取を拒否されるケースもあります。
納付後、納税証明書を取得しましょう。
5. リサイクル券
廃車時に必要なリサイクル料金を支払ったことを証明する書類です。
別途支払いは発生しないから安心して!
売却時には普通自動車・軽自動車にかかわらずリサイクル券が必要です。
車を個人から譲り受けた方で手元にない方は、車の元の持ち主にリサイクル券の有無を確認しましょう。
もし見つからないときは…
6. 実印
普通自動車の場合は、印鑑証明書に登録されている実印を用意する必要があります。
軽自動車の場合は、認印でも売却可能です。
もし見つからないときは…
お住まいの市役所等に紛失届を提出後、印鑑の再登録をする必要があります。
その後トラブル防止のため、警察にも紛失届を出しておきましょう。
7. 振込口座情報
車両代金は銀行振込となることがほとんどのため、口座情報が必要です。
口座情報は預金通帳の最初に書かれていますので、通帳を準備しておきましょう。
もし見つからないときは…
銀行のキャッシュカードからも口座情報を確認できます。
キャッシュカードも見当たらない場合は、銀行に問い合せましょう。
8. 委任状
委任状は、売却時に法的な手続きをディーラーや買取店に委任することを証明する書類です。
普通自動車を売却する場合は、国土交通省のホームページから様式をダウンロード・印刷して利用すると間違いありません。
軽自動車を売却する場合は、委任状ではなく『申請依頼書』を準備しましょう。
軽自動車検査協会のホームページから様式をダウンロード・印刷できます。
ただし、これらの書類はディーラーや買取店側で用紙を準備してくれるケースもあるようです。
ご自身と店側、どちらが用紙を準備する必要があるか確認しておきましょう。
9. 譲渡証明書
譲渡証明書は、普通自動車の所有権を自分から買取業者へ移行させたことを証明する書類です。
軽自動車売却の場合は必要ありません。
譲渡証明書についても、国土交通省より様式をダウンロード・印刷できます。
譲渡証明書売却する車の車体番号や住所・氏名を書き、実印を押します。
ただし、委任状と同じく譲渡証明書もディーラーや買取店側で用紙を準備してくれるケースがあるようです。
ご自身と店側、どちらが用紙を準備する必要があるか確認しておきましょう。
10. 住民票の写し ※引越しした場合
普通自動車を売却する方で、売却予定の車両を買った後に引越している場合は『住民票の写し』が必要です。
軽自動車を売却する場合は、引っ越しをしていても住民票の写しはいりません。
住民票の情報と“車検証の名義”を照らし合わせて本人確認が行われます。
2回以上引越しをしている場合は、住民票の写しに加えて『戸籍の附票(転出証明)』が必要です。
もし見つからないときは…
【住民票の写し】
市区町村の役所で取ることができます。
- 発行までの目安:30分~1時間程度 ※役所の混み具合による
- 手数料:300円程度
【戸籍の附票(転出証明)】
- 発行までの目安:30分~1時間程度 ※役所の混み具合による
- 手数料:300円程度
市役所に行く必要があるのはどんなパターン?
上記の内容をまとめると、市役所に行く必要があるのは"普通自動車を売却する場合”です。
普通自動車を売却するためには、印鑑登録証明書が必要。
印鑑登録証明書は郵送対応してくれないため、どうしても窓口に行かなければなりません。
また、引っ越しの有無・回数や結婚等により取得する書類・手続きが増えます。
- 普通自動車を売却する場合:印鑑登録証明書
- 普通自動車を売却・印鑑証明未登録の場合:印鑑登録・印鑑登録証明書
- 普通自動車を売却・結婚して姓が変わった場合:印鑑登録・印鑑登録証明書
- 普通自動車を売却・1回引っ越しした場合:印鑑登録証明書・住民票の写し
- 普通自動車を売却・2回以上引っ越しした場合:印鑑登録証明書・住民票の写し・戸籍の附票(転出証明)
市役所に何度も行かなくて住むように、何の手続きが必要か確認しておくことをおすすめします!
まとめ
車を売却しようと決めたら、早めに書類の有無を確認しておくことが大切です。
書類の再発行が必要な場合、発行までに時間がかかる場合もあり、その後の手続きに影響が出てしまいます。
スムーズに売却できるよう、必要書類は早め早めの準備をおすすめします。